【2026年9月最新】AI動画生成の最新動向|Higgsfield×After Effects・Premiere・Runwayの制作フロー
2026年9月、AI動画生成は「プロンプトから動画を作る」だけのツールから、After EffectsやPremiere Proなど実際の動画制作・編集工程へ組み込むツールへ変わり始めています。
HiggsfieldではAI Motion Designer、動画の部分編集、APIなどが登場。Adobe Premiereでもタイムライン上から生成AIを利用できるようになり、「AIサービスで生成してから編集ソフトへ読み込む」という従来の制作フローが変化しています。
この記事では、Higgsfieldを中心に、Adobe Premiere、Runway、Midjourneyなど2026年9月時点のAI動画制作の最新動向と、広告・SNS・ショート動画制作での活用方法を解説します。
この記事で分かること
- Higgsfield AI Motion Designerでできること
- After EffectsとAI動画生成の新しい制作フロー
- AI動画を全再生成せず部分修正する方法
- Higgsfield APIが広告制作へ与える影響
- Adobe Premiereの生成AI機能
- Runway・Midjourneyの現在の動向
- AIを使ったショート広告の最新クリエイティブ
- AI動画を商用利用するときの注意点
- 動画クリエイターがすぐ試せる実践テスト
AI動画は「生成サイト」から制作ソフトの中へ
これまでAI動画の一般的な制作フローは、AI動画サービスで映像を生成し、ファイルをダウンロードしてAfter EffectsやPremiereへ読み込み、編集するというものでした。
しかし2026年9月は、この流れに大きな変化が起きています。
AIで生成 → ダウンロード → 編集
ではなく、
編集ソフトの中でAIを利用 → そのまま人間が修正・仕上げ
という制作方法が現実的になり始めています。
Higgsfield AI Motion Designer|After Effectsを自然言語で操作
Higgsfieldは2026年9月10日、AI Motion Designerを公開しました。
AI Motion Designerでは、ChatGPTなどから自然な言葉で指示を出し、After Effectsの開いているコンポジションへモーショングラフィックスを構築できます。
例えば、
- タイトルアニメーションを作る
- ロゴリビールを作る
- トランジションを追加する
- 参考映像をもとに動きを作る
- Expressionやエフェクトを構築する
といった用途が想定されています。
重要なのは、完成動画だけを出力するのではなく、レイヤー、テキスト、色、タイミング、アニメーションなどが通常のAfter Effects要素として残ることです。
生成後にデザイナーや動画クリエイター自身が修正できるため、従来の生成AI動画とは異なるワークフローが可能になります。
AI Motion Designerは「全部任せる」より部分作業から試す
AI Motion Designerを実務へ導入するときは、完成動画を最初から最後まで制作させるより、部分的な作業から検証する方が現実的です。
例えば、
- 5秒程度のタイトル
- ロゴリビール
- 簡単なトランジション
- 繰り返しアニメーション
- Expression作成
などです。
AIツールでは生成品質だけでなく、生成時間+修正時間+クレジット消費まで含めて、本当に制作時間を短縮できたかを確認することが重要です。
AI動画は「全部作り直す」から「必要な場所だけ直す」へ
AI動画を広告制作で使用するとき、大きな問題になるのが修正です。
例えば10秒の動画が完成し、人物、カメラ、ライティング、動きは問題ないものの「商品だけ変更したい」というケースがあります。
従来の全再生成では、商品だけでなく人物の顔、表情、カメラ、タイミングなどまで変化する可能性がありました。
HiggsfieldではGenjutsuのObject Swapなどを利用し、特定の商品、人物、衣装、オブジェクトなどを交換するワークフローが用意されています。
またSeedance 2.5 Editでは、変更したい領域を指定して編集する方法も提供されています。
完成した動画全体を再生成せず、必要な部分だけ変更できることは、クライアントワークでAI動画を利用するうえで非常に重要です。
AI広告は「1本の完成度」から「大量のバリエーション」へ
AI動画の強みは、高品質なCMを1本生成できることだけではありません。
同じ広告をベースに、
- 冒頭のHook
- 商品
- コピー
- CTA
- 言語
- 人物
などを変更し、複数の広告クリエイティブを制作できます。
例えば、Hookを5種類、商品訴求を3種類、CTAを3種類用意すれば、多数の組み合わせをテストできます。
ショート広告では、1本を完璧に仕上げるだけでなく、複数のクリエイティブを制作して反応を比較することがAI動画の重要な活用方法になっています。
Higgsfield API|AI動画制作の自動化へ
Higgsfieldは2026年9月16日、開発者向けAPIを公開しました。
Higgsfield APIでは、50以上の画像・動画生成モデルへ1つのAPIからアクセスできます。
APIはHiggsfieldの通常プランとは別の従量課金型サービスとして提供され、生成量に応じてコストを管理できます。
例えば、
商品画像 → 動画生成 → 商品別バリエーション → 言語別展開 → 広告素材
といった大量制作パイプラインを自動化する用途が考えられます。
数本の広告を制作するだけなら手作業でも十分ですが、数十商品・数百クリエイティブを扱う案件ではAPIの価値が大きくなります。
Adobe Premiere|タイムラインからAI動画・効果音を生成
Adobe Premiereの2026年9月アップデートでは、Generative Media Toolを使い、タイムライン上から動画や効果音を生成できるようになりました。
従来は編集途中で不足素材が見つかった場合、素材サイトやAI動画サービスへ移動し、生成・ダウンロードしてからPremiereへ戻る必要がありました。
今後は、
「ここにあと3秒のBロールが必要」→ 編集している場所から生成
という制作フローが増えていくと考えられます。
AI動画生成サービスと動画編集ソフトの境界は、徐々に薄くなっています。
Runway|9月30日のAI Summitに注目
Runwayは2026年9月30日にAI Summitを開催予定です。
公式案内では、リアルタイム動画生成、world model、企業向けクリエイティブワークフローなどがテーマとして紹介されています。
そのためRunwayについては、現時点で無理に新モデルを比較するより、9月30日前後の発表内容を確認することが重要です。
Midjourney|世界観・キービジュアル制作で活用
Midjourneyについては、今回確認した期間では動画関連の大型新発表はありません。
現時点では、Midjourneyで世界観、キャラクター、キービジュアル、Hero Frameなどを制作し、必要に応じて別のAI動画モデルへ渡すワークフローも有効です。
すべての工程を1つのAIサービスへまとめるのではなく、各ツールの得意な工程を組み合わせることが重要です。
ショート広告|「広告」より「普通の投稿」に近づく
TikTokやInstagramなどのショート広告では、広告らしい構成だけでなく、通常投稿のように見えるクリエイティブが増えています。
例えば、
日常 → 出来事 → リアクション → 商品が自然に登場 → 結果
という流れです。
最初から商品名や価格を大きく表示するのではなく、ユーザーが普段見ているショート動画と近い文脈から商品へつなげます。
ただし、広告らしく見せないことと、広告であることを隠すことは別です。PR・広告表示など必要な表示は適切に行う必要があります。
AI動画を広告・商用利用するときの注意点
AI動画制作では、生成モデルの商用利用条件だけでなく、入力素材の権利も確認する必要があります。
- 実在人物の顔を無断でReferenceにしない
- インフルエンサーや著名人の顔を広告へ無断利用しない
- 競合広告の人物をそのままReferenceとして利用しない
- クライアント提供素材の利用範囲を確認する
- 商品ロゴ・パッケージ・商標が変形していないか確認する
- 使用モデル・Reference・生成日時などを記録する
AIツールで生成・編集できることと、広告として利用できることは別に考える必要があります。
今週すぐ試せる3つのAI動画制作テスト
TEST 1|AI Motion Designerで5秒だけ制作
After Effectsで5秒程度のタイトルアニメーションを制作します。
AI Motion Designer版と手作業版で、生成時間、修正時間、クレジット、完成度を比較します。
AIの機能数ではなく、実際に何分短縮できたかを評価します。
TEST 2|完成動画の商品だけ変更
5〜10秒程度の完成動画を使い、商品だけを別の商品へ変更します。
人物の顔、背景、カメラ、ライティング、動き、タイミングがどれだけ維持されるか確認します。
同じ動画を全再生成した場合とも比較すると、部分編集の実用性を判断しやすくなります。
TEST 3|広告構成と投稿構成を比較
同じ商品で15秒動画を2本制作します。
A:悩み → 商品 → ベネフィット → CTA
B:日常 → 出来事 → リアクション → 商品 → 結果
同じ素材でも、広告らしい構成と通常投稿に近い構成で、冒頭の印象や視聴継続の違いを比較します。
まとめ|AI動画は「生成サービス」から「制作インフラ」へ
2026年9月のAI動画で重要なのは、生成画質の進化だけではありません。
After EffectsでAIを使う。
Premiereのタイムラインから不足素材を生成する。
完成動画の商品だけ変更する。
1つの広告から多数のバリエーションを作る。
APIで大量制作を自動化する。
このようにAI動画は、単独の生成サービスから映像制作工程そのものへ組み込まれる技術へ変わり始めています。
動画クリエイターにとって今後重要になるのは、「どのAIが一番綺麗な動画を生成するか」だけではありません。
自分のAfter Effects・Premiereの制作工程のどこへAIを入れると、本当に速くなるのか。
生成時間、修正時間、クレジットまで含めて検証することが、実務でAI動画を使ううえで重要になりそうです。

